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カバネの生態 The habits of kabane

イメージや演出、設定や世界観などの統一を図るために荒木監督作品では数多くの監督メモが作成されます(16年1月段階で総数200枚!)。ここではそのごく一部を紹介させて頂きます。監督メモの内容は本編中では変更になっている可能性もあります。

カバネの生態について
カバネが日ノ本に上陸してからおよそ20年が経った。人々は駅に閉じ籠もり、極力カバネとの接触を避けて暮らしてきたが、極少数の研究者の手により、現在では以下のことが判明している。

カバネは人の血に反応する
人々を襲い、噛みつき、その血を啜るが、どうやら血を吸い尽くすのではなく一定時間噛み付けば、その者が絶命していなくとも次の標的に向かうらしい。また血を吸わなくとも活動には影響がないので、存続に必須という訳でもないらしい。果たしてカバネは何故人を襲うのであろうか……。

カバネに噛まれても即カバネになる訳ではない
カバネに襲われた人間の大半は主に出血多量で死亡するが、即座にカバネとなる訳ではない。一定時間の「擬死」を経た後、心臓が発光し蘇るのだ。カバネになるまでの時間には個体差がある。
一方、カバネに噛まれても逃げおおせた者の場合、しばらくはそれまでと変わらない状態だが、突如として擬死を迎えた後でカバネとして蘇る。これをカバネの潜伏期と呼び、個人差が大きいが最長でも三日以内には発症する。
この潜伏期の民人を駅の中に入れないよう、出入りの際には厳しい検閲が行われる。

カバネを止めるためには心臓を破壊するしか無い
カバネは体を傷つけられてもその傷は直ぐに塞がり、頭部を破壊されても活動を続けるが、心臓を破壊すればただの屍に戻るということが知られている。しかしその心臓は「鋼鉄被膜」と呼ばれる組織に覆われており、刀はおろか銃弾をもってしても鋼鉄被膜を貫くのは非常に困難である。非常に高い剣術の技量を持つか、同じ箇所へ複数発銃弾を撃ち込む射撃技術が必要なのだ。
その間にも噛みつかれては終わりであり、実質的にカバネに対しては立ち向かうことなく閉じ籠もることが一般人にとっては上策という事になる。